豆知識

2026.03.10 花粉症について

3月現在、花粉症が流行しています。

スギ花粉による、アレルギー性鼻炎(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)やアレルギー性結膜炎(目の痒み)が流行しています。今後はヒノキ花粉が主流となりますが、スギとヒノキの蛋白成分はよく似ており、両方に反応する方が多いことも知られています。

今年が初めての方もいらっしゃると思います。おかしいなと思ったときは、お早めにご相談ください。問診、鼻粘膜や眼瞼の診察、検査などで診断します。

治療は、対症療法として、抗ヒスタミン薬の内服や点眼、局所ステロイド薬の点鼻薬、血管収縮剤、抗ロイコトリエン薬や漢方薬などを、症状の強さにより、組み合わせて行っています。また、花粉の飛散期が過ぎたら、舌下免疫療法で、スギ花粉に対してアレルギーをおこしにくくなる根治療法をおすすめしています。

2026.03.10 寒暖差アレルギーとは?

寒暖差アレルギーは、アレルギー性鼻炎と同じ症状がみられます。実際にはアレルギーを起こす物質(抗原)が身体に入り、鼻炎症状を起こしているのではないので、真のアレルギーではありません。抗原によらない、くしゃみ、鼻汁、鼻づまり症状を血管運動性鼻炎とよび、寒暖差も原因の一つです。気温の急激な変化に自律神経がついて行けずに、鼻炎症状などを起こすと考えられています。

治療法は、アレルギー性鼻炎と同様となります。

2025.06.16 熱中症について

運動部の中学生や高校生の生徒が、試合や練習後に気分不良、吐き気、頭痛、倦怠感などで受診されるケースが増えてきました。熱中症の初期だと思われます。

運動することで、体の中に作られた多くの熱が、体温調節機能の乱れや気象状況(気温や湿度が高くなるなど)の影響で、発散できなくなることで発症します。

運動時には、水分のみならず、塩分の補給が大切です。経口補水液をこまめに飲むことをおすすめします。経口補水液は市販もされていますが、家庭でも作れますので以下を参考にしてください。

 砂糖40g(上白糖大さじ4.5杯)・食塩3g(小さじ0.5杯)・湯冷まし1L、よくかき混ぜてください。

 飲みやすい温度にします。

 果汁(レモンなど)を少し加えてもよいでしょう。

運動中の水分摂取量は9-12才で20分ごとに100-250ml、中高生では1時間毎に1-1.5Lが推奨されています。しかし、重要なことは、こまめに水分摂取を行い、水分を自由に摂取できる環境があることと、日本救急医学会のガイドラインに示されています。

2025.04.24 最近増加している、乳児期のビタミンD欠乏について

ビタミンDは、骨の発達に欠かせない栄養素です。骨以外にも免疫などにも関わり、健康な成長や発育に重要です。厚生労働省は、母乳栄養の赤ちゃんに1日5μg(マイクログラム)の摂取を推奨しています。母乳には多くのメリットがあり継続すべきですが、ビタミンDは少ないからです。ビタミンDが不足すると、カルシウムの吸収が悪くなり、骨が柔らかくなる病気になるリスクがあります。ビタミンDは薬局などで市販のサプリメント(商品名 ベビーD)として購入することができます。

サプリメント以外では、日光を浴びることが重要です。紫外線により、皮膚でビタミンDが作られます。日光浴の、おおよその目安としては、春や夏は、午前は10時までに、午後は15時以降の涼しい時間に5-15分程度、直射日光を避けて日陰などで浴びます。秋や冬は、午前10時から午後2時までの時間帯に15-30分程度です。

また、離乳食は開始時期を遅らせずに、ビタミンDの多い魚類(鮭15gで5μg)や卵黄(一個で2.5μg)などや、カルシウムを多く摂取することが大切です。

ビタミンD欠乏の赤ちゃんが増えている背景には、日本人のビタミンD摂取量自体が少ないことや、極端な日焼け予防、ビタミンD欠乏の妊婦さんが多いことなどがあります。全員が小児期からの生活(外遊び、過度に日焼け止めを使用しないなど)や食事習慣(ビタミンDとカルシウム)に留意することで、元気な赤ちゃんを育む事につながればと思います。